2020年3月3日 23:13

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とある科学の超電磁砲の御坂妹のファンアートを作成しました。

今回のモデルを作成する上で、利用したTipsなどを紹介したいと思います。
趣味で結構フィギュアモデルを作成しているので、今回は練習用にモデルを作成してみました。合計26時間程度の作業時間でした。

まず初めに、ベースメッシュの作成が必要となります。自分の場合はまず球体からスタートすることが多いので、そこからSnakeHookとDynameshを利用して、基本的な形状を作っていきます。

Dynameshを利用する際には低解像度でスタートし、あとから少しずつ必要に応じて解像度を上げていきます。
ベースメッシュを作成する際には解剖学書などをよく見ながら基本的な人体形状をおさえます。

主にStandardブラシで、脂肪部分などを作成し、ClayBuildUpブラシで骨や筋肉などもう少し張った面を作成しています。
Inflateなどを利用できると思います。

顔を作成する際には解剖学書があまり役に立たないので、基本的なランドマークのみを意識して、形状を作成していきます。
例えば、鼻の位置は頭の中央に位置していたり、口は、鼻から顎までを3で割って1/3の位置になるように調整します。
これは、イラスト本などが参考になります。

髪の毛は個人的にカスタムブラシを使用していますが、基本的には直方体にちょっとエッジを追加しています。
配置が出来たらSnakeHookに自動マスキングのトポロジカルのオプションを有効にしたものを利用しています。
これでジオメトリ単位での調整ができます。

トランスポーズマスターを利用する前には必ずプロジェクトを別で保存します。
これで、AskZBrushの動画で紹介しているテクニックを利用することで、Tポーズのメッシュと、ポーズ付きのメッシュを行き来出来ます。

トランスポーズマスター利用中は、ポリグループを割り当てても、最終的にポーズを送り返す際には割り当てたポリグループが破棄されるので気にせずポリグループを好きに割り当てることができます。例えば頭のみを動かしたい場合には一時的にポリグループを割り当てられます。

ポーズがついたら、あとは細かなアクセサリなどを作成していきます。ポーズ中に配置したダミーを置き換えて、プリミティブとZModelerでシルエットを優先的に作成していきます。シルエットが完成したら細かな形状を作成していくのですが、トポロジーを気にしていたら非常に形状を作るのに時間がかかるので、LiveBooleanを利用してブーリアンを実行します。

これで約26時間程度でモデルが作成できます。

カスタムブラシなどはこちらのリンクからダウンロードできますので、ご活用ください。
https://www.dropbox.com/sh/ef0qwh0z5a5qzi1/AAC-ndpxcMHKL3jQYfcQfcYBa?dl=1