ZModelerブラシを使った解決法のご提案
カメラから見て、カメラに向いているポリゴンを抽出する機能が
ZModelerブラシの機能の中にあります。
これだけでは対応しにくい部分の解決法も合わせて説明します。
まずは結果はこうなります。ブラシで塗ったりしたわけではなく、ボタン操作だけでこうなります。
(モデル形状は近似させましたが、同一ではないので多少の結果の差異はあるかと思われます)
順を追って説明します。
ショートカット B > Z >M
と押すと、ZModelerブラシを選択します。(ブラシパレットの最後のほう)
ポリフレームボタンをONにして、カーソルがポリゴンの上にかることを
確認して…
※ダイナメッシュはポリゴンが多いので、メッシュを画面いっぱいに
見えるようにしたほうが確認しやすいです。
ポリゴンの上にカーソルがある状態で、スペースバーor右クリックします。
するとこのような選択項目が出てきます。
ポリゴンアクションになっている事を確認して、
①Polygroup(ポリグループを割り当てる機能)
②Facing Front All(カメラからみて表を向いている面)
この二つを上から順に選んで(やりたいことの選択→どのぶぶんを?の順)
画像のようになっている事を確認してください。
これはカメラからみて表を向いている面をポリグループに割り当てます。
という意味です。使用者の目から見てという意味では無い事に注意。
この”カメラから見て”という部分で後程修正が必要になります。
この機能をうまく使うために
カメラのパースを切ります。
次に、先ほどのZModelerブラシを適応させたいので、ポリゴンをクリックします。
ここでも全体が表示されいるとポリゴンをクリックしにくいので、拡大してポリゴンを
見えやすくしてクリックしてください。
するとこのような結果に近い状態になるとおもいます。(配色はランダム)
次に、この必要としない小さな部分を簡単に排除する方法を説明します。(あと少しです)
まずは新たに作ったポリグループのみを表示するために、
Ctrl + Shift + ポリグループを左クリック でポリグループを選択します
次にShrink(シュリンク:縮む)をして、この不必要な面積の小さいポリゴンを隠します。
不必要な部分が隠れたら、今度は逆にGrow(グロウ:伸ばす)を押して大きな面積(=必要部分)
をもとに戻します。
一度完全に隠れた部分は再び伸びないことを利用します。
Shrink/Growボタンの場所はライトシェルフのなかのVisibilityサブパレットの中にあります。
この操作はポリゴン数が多くなればなるほどボタンを押す回数が増え、操作に若干の
遅延を感じるかもしれません。
最後に必要な部分のみが画面に表示されているのを確認して、新しくポリグループ適用、
マスクをして全体表示に戻ります。
①Ctrl + W (表示部分に新規ポリグループ適用)
②Ctrl + A (表示部分にマスク適用)
③Ctrl + Shift + ブランクエリアを左クリック (隠れた部分を全て表示)
これで最初の画像の状態になります。
わざわざポリグループを介した理由は、何度でもマスクを掛けれるようにするためです。
ボタン操作が多くてややこしいと感じるかもしれませんが、複数のパーツに似たような
マスクワークが発生する場合はブラシで塗るよりも早く目的に達すると思われます。